大神司氏セラピー16  〜こころはどこにあるのか〜

2021年11月26日

櫻井武著の
「こころ」はいかにして生まれるのか。
〜最新脳科学で解き明かす「情動」〜 

櫻井武氏は、睡眠に関する日本の第一人者として知られています。
睡眠に関わる神経伝達物質オレキシンを発見した人でも有名です。

本著書では「こころ」はどこにあるのかについて書かれてあります。
脳は大きく、大脳にある大脳皮質、脳内部の大脳辺縁系、脳幹
といった3つの領域で構成されています。
大脳皮質は人間脳と呼ばれる人間らしさに関わる高次の脳、
大脳辺縁系は動物脳とよばれる運動に関わるたくましさや情動生む場所、
脳幹は爬虫類脳とも呼ばれる太古の脳で生命維持や健康に関わる部分です。

「こころ」は脳にはあるのですが、これらの領域のどこにあるのか。
一見,高次の脳である大脳皮質にこころはあると考えてしまいがちですが、
櫻井氏は内部の古い脳の領域にあると説明しています。
こころには、情動が不可欠なで外せない要素。
そして、「神経伝達物質」のことについても説明しています。
特に、モノアミン「ノルアドレナリン、セロトニン、ドーパミン、ヒスタミン」が心の働きに重要な働きをすると。大脳縁系にはドーパミン・情動を生み出す報酬系回路をはじめ、これらモノアミン系物質が分泌され「こころ」の機能に影響しているといいます。

この本を読んでいると、大神司氏の「Natural Selfcare Progam」の主張していることがそのまま一致していると感じました。
プログラムでも、
「Holistic Healing」,「Mind-Up Healing」と大きく2部構成で組まれていますが、前者が脳幹、後者が大脳辺縁系つまり、報酬系回路に主体を置いたヒーリング構成となっています。名前はスピリチュアル的な印象を受けますが、きちんと脳科学的根拠に基づいて忠実に考えられているんですね。

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